
RED DIGITAL CINEMAは、2026年9月11日から14日にオランダ・アムステルダムで開催されるIBC 2026にて、ライブ放送およびシネマ向けの最新イノベーションを発表する予定です。同社は「”come out swinging”(猛攻を仕掛ける)」と表現し、その意気込みを示しています。
ブース11.C35では、来場者が実際に体験できる「フル装備のボクシングリング」が設置され、REDが誇るシネマ画質を、ライブ放送のスピードとスケールにどのように統合するかを実演します。IPベースの統合、マルチカメラによるライブプロダクション、そしてREDの特徴である優れた画質が、このボクシング環境内で余すところなく披露される見込みです。
特に、REDのZ Cinemaラインアップにおける主力製品であるV-RAPTORカメラシリーズが、今回のデモンストレーションの中心となる模様です。
この記事のポイント
- REDがIBC 2026(9月11〜14日、アムステルダム)でライブ放送とシネマ向けの新技術を披露。
- RED V-RAPTORカメラとRED Connectを連携させ、Apple Vision Pro向けに8K/50fpsの180度没入型VRライブ配信を実演。
- V-RAPTOR XL [X]およびV-RAPTOR [X]を用いた4K 240pスーパースローモーションなど、エンドツーエンドのライブ放送ワークフローを紹介。
- 多様なREDカメラと周辺機器の組み合わせにより、高品位なシネマ制作ワークフローの柔軟性を提示。
- RED Cine-Broadcast Moduleが大手放送局や著名アーティストのライブイベントで採用された実績を強調。
IBC 2026でのREDの最新イノベーション
RED DIGITAL CINEMAは、IBC 2026において、ライブ放送と映画制作の両分野を融合させる革新的なアプローチを提示します。アムステルダムの会場では、来場者が実際に体験できるボクシングリングが設置され、REDのV-RAPTORカメラを筆頭に、シネマ品質の映像をライブプロダクションの高速性と大規模性に対応させる技術が紹介されます。この展示は、IPベースの統合とマルチカメラによるライブ制作を通じて、REDが培ってきた映像美をリアルタイム環境で実現することを目指しています。
没入型ライブスポーツ体験の未来
REDブースでの「FEEL EVERY FRAME」と名付けられた主要デモンストレーションでは、没入型スポーツ体験の新たな可能性が示されます。ボクシングリングのトラスに設置されたRED V-RAPTORカメラにはデュアル魚眼球面レンズが装着され、8K解像度、50fpsで撮影された映像は、RED Connectを介してApple Vision Proヘッドセットへリアルタイムでストリーミングされます。これにより、180度全方位の没入感あふれるシネマ品質のライブ放送体験が実現され、ライブスポーツやエンターテイメント制作の未来を提示するとされています。
シネマクオリティをライブ放送へ
「CINE-BROADCAST LIVE」と題されたREDの展示では、V-RAPTOR XL [X]とV-RAPTOR [X]がライブ放送の現場でどのように活用されるかが紹介されます。このデモでは、4K 240pでのスーパースローモーションリプレイ、Steadicamを用いたダイナミックなリングウォークの撮影、そして伝統的なショルダーマウントによる放送撮影など、実際の放送現場を想定したシナリオが披露されます。すべてのカメラフィードは、主要なRCP(リモートカメラコントロールパネル)とスイッチング機能を備えたコントロールデスクにルーティングされ、IBCの会場で真のエンドツーエンドの放送ワークフローが体験可能となります。
ブース内では、ハイエンドな映像制作ワークフローも展示されます。V-RAPTOR XL [X]をDinky Dollyに搭載し、アナモフィックレンズと完全なレンズ制御を組み合わせ、DITカートへのワイヤレスフィードを通じてリアルタイムのカメラ調整、カラーグレーディング、編集作業を行う様子が紹介されます。また、ハンドヘルドのV-RAPTOR XEおよびKOMODO-Xリグも展示され、ダイナミックなシネマ制作に対応するREDのコンパクトで俊敏な選択肢が示されます。
導入実績に裏打ちされたREDの技術
REDのCine-Broadcast Moduleは、既に複数の主要イベントや放送局で導入されています。CBS SportsやNBC Sports Groupによる放送、Netflixでのライブストリームでの採用実績があります。また、Fuse Technical Groupは、Zach Bryan、Rush、Jay-ZのツアーなどのライブイベントインフラにREDを統合しています。さらに、今年初めには、Epic Cinemaがフランスのスタッド・ド・フランスで開催されたDavid Guettaの「The Ultimate Monolith Show」の撮影にREDの技術を活用したと報じられています。
編集部コメント
REDがIBC 2026で提示するビジョンは、従来のライブ放送と映画制作の境界線を曖昧にし、新たな映像表現の可能性を開くものとして注目に値します。特に、V-RAPTORカメラが捉える8K/50fpsの映像をApple Vision Proで体験する180度VRライブ配信のデモンストレーションは、映像制作者にとって、没入型コンテンツの将来像を示す具体的な事例となるでしょう。シネマ品質の映像美とライブプロダクションのリアルタイム性を両立させるREDの技術は、スポーツ中継や音楽ライブなど、スピードとクオリティが求められる現場において、視聴体験を格段に向上させる潜在力を秘めていると言えます。これにより、クリエイターは、より高品位で没入感のあるコンテンツを制作するための新たなツールとワークフローを手に入れることになります。
本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。
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