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Sony FX5│2ヶ月使用してJason Morris氏が指摘する不満点

Sony fx5

映像制作者のジェイソン・モリス氏が、Sony FX5を2ヶ月間使用した上での詳細なレビューを公開しました。このレビューでは、カメラの優れた点と、運用上課題となる点や不満点が具体的に挙げられています。

氏の検証を通じて、Sony FX5が特定の撮影条件下でどのようなパフォーマンスを発揮するのか、またどのような制約があるのかが明らかになっています。特に、新しい撮影技術やワークフローを模索しているクリエイターにとって、現場での機材選択や運用計画を立てる上で有益な情報となるでしょう。

この記事のポイント

  • チルト/フリップスクリーン機構により、多様なアングルでの撮影が容易になる。
  • デュアルゲインISOモードは、ソフトウェアノイズリダクションに頼らないクリーンなシャドウディテールを実現する。
  • 32-bitフロートオーディオは高音質録音を可能にするが、XLRトップハンドルの使用が必須となる。
  • オープンゲート記録はRAW/XOCフォーマットに限定され、標準のXAVC S-Iでは16×9に制限される。
  • アナモフィックレンズ使用時、ボディ内手ブレ補正(IBIS)がロール軸方向の揺れを発生させる場合がある。
目次

Sony FX5の主なメリット

多様な撮影をサポートするスクリーン機構

Sony FX5のチルト/フリップスクリーンは、カメラ本体背面から直接上方向へフリップさせることが可能です。これにより、モニターを横に張り出すことなく、腰の高さやローアングルからの撮影に理想的な操作性を提供します。

低照度性能を向上させるデュアルゲインISO

このカメラに搭載されたデュアルゲインISOモードは、ソフトウェアによるノイズリダクションに依存することなく、よりクリーンなシャドウディテールを提供します。これにより、シャドウ部分を持ち上げつつ、ハイライトを効果的に保持することが容易になるとのことです。

強力な手ブレ補正と高音質オーディオ

  • ダイナミックアクティブスタビライゼーション: 手持ちでの激しい動き、サイクリング、トラッキングショットなど、様々な状況で高いスタビライゼーション性能を発揮します。
  • 32-bitフロートオーディオ: 突発的な大音量による歪みやクリッピングのリスクを低減し、広いダイナミックレンジを持つ音声を記録できる点が特長です。

映像制作に特化したメニュー構成

一度レイアウトに慣れてしまえば、映像制作に特化したメニュー構造は、オペレーション中の調整を素早く行うことを可能にします。

運用上の課題と不満点

32-bitフロートオーディオの利用制限

高音質な32-bitフロートオーディオ機能は、マルチインターフェースシューやカメラ本体経由で直接利用するのではなく、XLRトップハンドルを使用することが必須とされています。

オープンゲート記録のフォーマット制限

フルセンサーを用いた3×2のオープンゲート記録は、RAW/XOC記録フォーマットに限定されるとのことです。標準のXAVC S-Iフォーマットでは16×9に制限されるため、アナモフィックレンズで撮影する際に意図しないサイドクロップが発生する可能性があります。

アナモフィックレンズとIBISの組み合わせにおける課題

アナモフィックレンズとボディ内手ブレ補正(IBIS)を組み合わせて使用した場合、ロール軸方向の揺れが発生すると報じられています。このため、レビュアーはIBISを完全にオフにし、リグに重量を追加して対応したとのことです。

再生・サムネイルナビゲーションの不便さ

再生メニューは、現在選択されているシステムフレームレートの映像のみを表示する制限があります。例えば、100fpsで撮影したクリップをレビューする際、25fpsモードから切り替えるにはメインメニューを介して操作する必要があり、手間がかかると指摘されています。

PAL/NTSCフレームレートシステム変更時の再起動

フレームレートの規格(例:NTSCの24/60/120fpsとPAL)を変更する際には、システムが完全に再起動してしまうという課題が挙げられています。

編集部コメント

Sony FX5は、デュアルゲインISOやダイナミックアクティブスタビライゼーションといった高い基本性能を備えつつ、特にチルト/フリップスクリーン機構による柔軟な撮影アングル対応など、現場のニーズに応える設計が伺えます。その一方で、32-bitフロートオーディオがXLRトップハンドル必須である点や、オープンゲート記録が特定のフォーマットに限定されるといった運用上の制約も浮上しています。特に映像制作者が求める高品位なオーディオ記録や、アナモフィックレンズを使用したシネマライクな表現においては、機材の組み合わせやワークフローを慎重に検討する必要があるでしょう。これらの情報は、制作現場でSony FX5の導入を検討する上で、カメラのポテンシャルを最大限に引き出しつつ、課題を乗り越えるための重要な指針となると考えられます。

本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。

参考記事:
Jason Morris: Sony FX5 After 2 Months – What Still Annoys Me

※掲載画像について
掲載画像はイメージです。実際の製品・仕様・デザインとは異なる場合があります。

カメラ基本情報

メーカー
Sony
品番・型番
FX5
マウント
Eマウント
センサーサイズ
フルサイズ
有効画素数
約1660万画素
ボディ内手ぶれ補正
あり
最高連写速度
非対応
最大動画解像度
5K
LOG撮影
あり(S-Log3)
RAW動画
あり(内部記録対応)
防塵防滴
あり
モニター
3.5型 4軸マルチアングル
重量
約734 g
サイズ
約132.2 x 79.0 x 87.0 mm
バッテリー持続枚数
約170分
カードスロット
SDXC (UHS-I/II対応)/CFexpress2 Type A
外部マイク端子
あり(3.5mm)
ヘッドフォン端子
あり(3.5mm)
HDMI端子
フルサイズ(Type-A)
編集部コメント
734gという重量は数字だけ見ればカテゴリー平均並みですが、この中に16bit RAWの内部記録と5.2K Open Gate撮影を詰め込んでいる点を踏まえると、詰め込み方の密度がFX3世代とは一線を画します。メニュー体系もαシリーズのものではなく、FX6やBURANOに準じたシネマ機然としたUIを採用しており、スペック表の数字以上に「使ってみた時の手触り」がプロ機寄りに振れている印象です。単なるFX3の後継というより、VENICEやBURANOに近い設計思想を持ち込んだ一台と見るべきで、コンパクトさとシネマカメラ然とした完成度を両立させたこのバランス感覚は、今後のラン&ガン撮影における新たなスタンダード機となる可能性を感じさせます。

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IMAGING PRESS編集部
ミラーレスカメラ、シネマカメラ、交換レンズ、ドローン、ジンバルなど、国内外の映像制作機材にまつわる情報を扱う編集チームです。海外のレビューやリーク情報、メーカーの公式発表を日々調査・整理し、映像制作の現場で得た視点も加えながら記事にしています。日本のクリエイターの皆さんに、役立つ最新情報を分かりやすい形でお届けすることを目指しています。

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