
Sonyは、オランダ・アムステルダムで開催された国際放送機器展IBC2026において、「Creativity Connected」をテーマに出展しました。今回の展示では、デジタルワイヤレスオーディオシステムの新世代機からCinema Lineの最新カメラ、そして様々なプロダクションを支えるソリューションに至るまで、幅広い製品と技術が披露されました。
特に、最新のデジタルワイヤレスオーディオシステムDWT-B40およびDWR-R40Qが初めて公開され、多岐にわたる映像制作現場のニーズに応える革新的な取り組みが紹介されました。これらの発表は、クリエイターが直面する課題を解決し、創造性を最大限に引き出すためのソニーのコミットメントを示すものです。
この記事のポイント
- 第4世代DWXシリーズのデジタルワイヤレスオーディオシステムDWT-B40とDWR-R40QがIBC2026で公開されました。
- Cinema Lineカメラ FX5とVENICE 2を65mmフォーマットに拡張するRIALTO 65イメージセンサーブロックの開発が進められていることが示されました。
- ソニー初の魚眼ズームレンズ FE 8-14mm F3.5 Fisheye G が展示され、VENICE Extension System Miniとの連携によるステレオスコピックイメージングが提案されています。
- R-SeriesブロードキャストシステムカメラやPTZ Auto-Framingカメラなど、多岐にわたるプロダクション向けのソリューションが紹介されました。
- ソフトウェアアップデートや専門カンファレンスを通じて、未来の放送ワークフローと仮想プロダクションの可能性が議論されました。
デジタルワイヤレスオーディオシステムの進化
Sonyは、デジタルワイヤレスオーディオシステムDWXシリーズの第4世代として、ボディパックトランスミッターDWT-B40とラックマウントレシーバーDWR-R40QをIBC2026で発表しました。これらの新モデルは、直感的でシンプルな操作性を幅広いユーザーに提供しつつ、高度な伝送信頼性を確保するために設計されており、2027年3月に提供開始が予定されています。
Cinema Lineとデジタルイメージングの拡充
SonyはデジタルイメージングおよびCinema Lineのポートフォリオを継続的に拡大しており、IBC2026(ホール13)では最新のCinema LineカメラFX5が初披露されました。FX5は、クリエイティブな柔軟性を高めるために新開発された積層型CMOSイメージセンサーを搭載しています。
また、VENICE 2を65mmフォーマットに拡張するためのRIALTO 65イメージセンサーブロックの現在の開発状況が示されました。さらに、正確な色再現とリモートカメラコントロールを提供する新型モニターDP7およびDP5も登場しています。
ソニー初となる魚眼ズームレンズ FE 8-14mm F3.5 Fisheye Gも展示されました。このレンズはVENICE Extension System Miniと組み合わせることで、64mmの光軸距離で自然なステレオスコピックイメージングを可能にします。
ソフトウェアソリューションの更新
Monitor & Controlの最新アップデートでは、EL Zone露出モニタリングと、垂直ビデオ制作向けのマルチカメラコントロール機能が追加されました。また、Catalyst Prepare 3.0では、X-OCN C1/C2フッテージのサポート、メタデータベースのクリップ選択、およびイメージスタビライゼーション機能が導入されています。
広範な制作を支えるソリューション
会場では、R-Seriesブロードキャストシステムカメラや、PTZ Auto-Framingカメラ SRG-AS10およびSRG-XS10など、Sonyの広範なポートフォリオの最新製品も体験できました。Networked Live & Software Defined Broadcastにおける最新イノベーションも紹介されています。
Cinematic Live向けのカラーマッチされたCinema LineカメラとHDCカメラは、シネマティックなライブプロダクション向けの幅広いポートフォリオとして展示されました。その他、Spatial content production solutionsとして、OCELLUS camera-tracking system V2.0とXYNが紹介されています。
HawkREPLAYは、強化されたズームとホールドキーフレームにより、迅速な放送対応を実現します。HawkNESTは、9:16のソーシャルメディア向けエクスポートを高速化し、コンテンツの迅速な配信を向上させます。
Sonyブースでは、Cinematic Live、AR & IP Broadcastスタジオ、Immersive production、AI-powered streamingスタジオ、ポッドキャスティングといった特定のアプリケーションに合わせた多様な使用事例も提示されました。
未来のワークフローを語るカンファレンス
Sonyは、Showcase Theatre Hall 3で2つのカンファレンスを主導しました。一つは「A Software Revolution: The Future of Broadcast Workflows(ソフトウェア革命:放送ワークフローの未来)」、もう一つは「The New Frontier: Redefining Multi-Camera Virtual Production(新たなフロンティア:マルチカメラ仮想プロダクションの再定義)」と題され、放送業界の未来と新しい制作手法について議論が展開されました。
「Creativity Connected」が示すソニーのビジョン
Sony EuropeのMedia Solutions Business部門責任者であるOlivier Bovis氏は、「今年のIBCショーにおけるSonyのテーマ『Creativity Connected』は、当社の技術がいかに顧客によって提供される本物で創造的なストーリーテリングの原動力となっているかを示すものです」とコメントしました。
さらにBovis氏は、変化し続ける業界に対応するためのイノベーションへの需要が高まる中、Sonyは幅広いパートナーやクリエイターとの共創を通じてエンターテイメントの未来を形作る現実世界での事例を提示すると述べています。
編集部コメント
IBC2026でのソニーの展示は、「Creativity Connected」というテーマのもと、現在の映像制作現場における多様なニーズに応える包括的なアプローチを明確に示しました。特に注目されるのは、デジタルワイヤレスオーディオシステムDWT-B40とDWR-R40Qの発表で、これらは2027年3月の提供開始が予定されており、直感的な操作性と信頼性を両立することで、幅広いユーザーの制作活動を支援すると考えられます。
また、Cinema LineにおけるFX5カメラやVENICE 2の65mmフォーマット拡張開発、ソニー初の魚眼ズームレンズ FE 8-14mm F3.5 Fisheye Gの披露は、クリエイティブな表現の可能性を大きく広げるものです。さらに、ソフトウェアのアップデートやNetworked Liveといったソリューション群は、ワークフローの効率化と未来のプロダクション環境の構築に貢献するでしょう。今回の発表は、ハードウェアとソフトウェアの連携を通じて、映像業界全体の発展を牽引しようとするソニーの姿勢を強く打ち出す内容と言えます。
本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。
参考記事:Sony brings Creativity Connected to life at IBC2026 by Jose Antunes
※掲載画像について
掲載画像はイメージです。実際の製品・仕様・デザインとは異なる場合があります。
カメラ・レンズ・ジンバル スペック比較データベース
1,467点のカメラ・レンズ・ジンバルなど映像制作機材のスペックを横断的に比較できるデータベースを公開しています。気になる製品を選んで詳しい仕様をチェックしてみてください。
機材データベースで比較する











