
Nikonは、かねてより業界内で噂されていた本格的なシネマレンズシリーズ「NIKKOR Z CINEMA T1.9 VV」の開発を発表しました。全9種類のレンズで構成される本シリーズは、ハイエンドな映像制作現場やプロフェッショナルなクリエイターのワークフローに向けた製品として位置づけられています。
この記事のポイント
- 全9種類のレンズで構成される「NIKKOR Z CINEMA T1.9 VV」シリーズが開発発表。
- フルフレームを超える「V-RAPTOR [X] VVセンサー」をカバーする初のNIKKORレンズ。
- 高精度なオートフォーカス(AF)機構を搭載。
- V-RAPTOR [X] VVセンサーはRED Digital Cinemaが開発したもので、Nikonとの連携を示すシリーズ。
Nikonがシネマレンズ「NIKKOR Z CINEMA T1.9 VV」シリーズの開発を発表
Nikonが、長らくその動向が注目されていたシネマレンズシリーズ「NIKKOR Z CINEMA T1.9 VV」の開発を発表しました。初陣となるラインナップは全9種類を予定しており、その中には標準域の「NIKKOR Z CINEMA 50mm T1.9 VV」が含まれることも明らかになっています。単なるスチル用レンズの流用ではなく、シネマ制作やハイエンドプロダクションといった本格的な映像制作の現場を見据えたシリーズ展開です。なお、今回の発表はあくまで開発発表であり、発売時期や価格、残る8本のレンズのスペックなど詳細については今後の続報が待たれます。
V-RAPTOR [X] VVセンサー対応と新たな設計思想
本シリーズの特徴のひとつは、フルフレームセンサーを超える大型の「V-RAPTOR [X] VVセンサー」のイメージサークルをカバーする、初のNIKKORレンズ群である点です。このV-RAPTOR [X] VVセンサーは40.96mm×21.60mmのイメージサイズを持つ、RED Digital Cinemaが開発したセンサーで、大規模なシネマカメラシステムでの運用が前提となっています。
また、映画業界が求める描写性能と、現場で求められる実用性を両立させるための「新しいデザイン哲学」が採用されています。なかでも特筆すべきは高精度なオートフォーカス機構の搭載です。マニュアルフォーカスが主流だったシネマレンズにおいてAF機構を搭載する点が特徴で、ワンオペ撮影や少人数体制での運用をサポートすることが見込まれます。
ターゲット層とNikonの今後の展望
NIKKOR Z CINEMA T1.9 VVシリーズは、RED Digital Cinemaが開発した「V-RAPTOR [X] VV」センサーに対応するレンズとして設計されています。RED社は2024年にNikonの子会社となっており、今回のレンズシリーズはNikonとRED、両社の技術的な連携を反映した製品といえます。カメラボディ側のV-RAPTOR [X] VVと、それに対応する交換レンズという形で、シネマ制作向けのシステムがNikon・RED双方のラインナップを通じて構築されつつあります。NikonとREDの技術を組み合わせたシステムが今後どのような形で展開されるか、続報が待たれます。
編集部コメント
編集部としては、シネマレンズでありながら高精度なAFを搭載した点に注目しています。従来のハイエンドシネマレンズはマニュアルフォーカスが主流で、フォーカスプーラーによる操作が前提とされてきました。ワンオペや少人数体制での撮影が増える中、AFに対応したシネマレンズへのニーズは今後高まっていく可能性があります。また、対応するV-RAPTOR [X] VVセンサーは40.96mm×21.60mmとフルフレームを上回るサイズで、レンズ側にも高度な光学設計が求められます。今回はあくまで開発発表の段階であり、価格や発売時期を含めた詳細なスペックの続報が待たれます。
本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。
参考記事:Nikon announces the development of nine new Nikkor Z Cinema T1.9 VV lenses
画像:Nikon PRESS RELEASE
参照:Nikonプレスリリース
※掲載画像はメーカー公開のニュースリリースより引用しています。
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