
ソニーは2026年9月15日、フルサイズEマウントシステム向けのG Master超望遠単焦点レンズとして、FE 400mm F4.5 GM OSSとFE 600mm F6.3 GM OSSの2モデルを発表しました。両レンズは、それぞれのクラスにおいて世界最軽量1を実現し、ハンドヘルド撮影における優れた操作性と高い光学性能を両立しています。
これらの新しいG Masterレンズは、野生動物やスポーツといった、機動性が求められる撮影シーンでの活躍を想定して設計されました。特に、重心をカメラ本体に近づけることで、長時間の撮影や素早い動きの被写体に対するフレーミング維持が容易になり、撮影者の負担を軽減するとしています。
G Masterシリーズならではの卓越した解像性能と美しいボケ味に加え、高速・高精度かつ静音のAF性能、強力な手ブレ補正機構を搭載。プロフェッショナルからハイアマチュアまで、幅広い映像制作者のニーズに応える製品として期待されます。
この記事のポイント
- FE 400mm F4.5 GM OSSとFE 600mm F6.3 GM OSSが各クラスで「世界最軽量」を実現。
- 重心をカメラ本体に最適化し、ハンドヘルドでのフレーミング維持や動体追従を容易に。
- 3枚のスーパーEDガラスと1枚のEDガラス、ナノARコーティングIIにより、G Masterの高い解像度と美しいボケ味を両立。
- 2基のXDリニアモーターを搭載し、高速・高精度・静音のAF性能を提供。
- 防塵防滴設計やカスタマイズ可能なボタン類により、過酷な環境下での高い信頼性と操作性を確保。
世界最軽量と優れたハンドリングを実現したデザイン
今回発表されたFE 400mm F4.5 GM OSSは、三脚座を除いて約994g、FE 600mm F6.3 GM OSSは約995gと、それぞれのカテゴリーにおいて世界最軽量1を達成しました。この軽量化は、特に野生動物やスポーツの撮影において、フットワークを活かしたハンドヘルド撮影を可能にし、より多くの撮影機会を創出するとしています。
FE 400mm F4.5 GM OSSは最大径約108mm、長さ約242mm、FE 600mm F6.3 GM OSSは最大径約108mm、長さ約263mmというコンパクトなサイズも特長です。レンズの重心をカメラ本体側に近づけるよう最適化された重量バランスにより、手持ち撮影時のフレーミング維持や動体追従、パンニング操作が容易になり、長時間の撮影でも負担が軽減されると説明されています。
Sony ElectronicsでVice President of Imaging Solutionsを務めるYang Cheng氏は、「夜明けのハイキングで撮影する野鳥愛好家から、サイドラインで撮影するプロフェッショナルまで、野生動物やスポーツを撮る写真家のニーズを念頭に、当社のG Masterで培った技術力を結集し、各クラスで世界最軽量となる400mmと600mmの単焦点レンズを開発しました。優れた光学性能と、一日中持ち歩いても快適な設計を両立させています」とコメントしています。
G Masterが誇る光学性能:高解像度と美しいボケ味
G Masterシリーズの特徴である高い解像度と美しいボケ味は、これらの新しい超望遠レンズにも受け継がれています。最新の光学設計には3枚のスーパーED(特殊低分散)ガラスと1枚のEDガラスが組み込まれており、超望遠域で発生しやすい色収差をはじめとする諸収差を効果的に抑制し、画面中央から周辺まで高解像度を実現します。
ソニー独自のナノARコーティングIIは、逆光条件下でのゴーストやフレアを低減し、クリアで鮮明な描写を可能にします。また、11枚羽根の円形絞りの採用と、設計・製造の両段階における球面収差の最適化により、G Masterならではの滑らかで美しいぼけ表現が得られるとのことです。
高速・高精度なAFと安定した手ブレ補正
AF駆動には2基のXD(extreme dynamic)リニアモーターを搭載し、これらのレンズ専用に最適化された制御アルゴリズムと組み合わせることで、高速・高精度かつ静音のAF性能を実現します。これにより、鳥、野生動物、スポーツ選手などの素早い動きの被写体も信頼性高く追従できます。
元記事執筆時点での情報として、両レンズはα9 IIIの最大120fpsの連続撮影時でもAF/AE追従に完全対応すると報じられています。また、レンズ内光学式手ブレ補正機構を内蔵しており、超望遠域での手持ち撮影時のカメラブレを効果的に抑制します。対応するカメラボディのアクティブモード手ブレ補正や協調制御にも対応し、動画撮影時のブリージング補正機能5もサポートします。
高い操作性、信頼性、拡張性
操作性に関しては、レンズ鏡筒の周囲に4つのカスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンが配置されています。ファンクションリング、フォーカスレンジリミッター、フルタイムDMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)スイッチ、フォーカスモードスイッチ、光学式手ブレ補正モードスイッチなど、様々な撮影スタイルに対応する直感的な操作が可能です。
信頼性については、防塵防滴に配慮した設計7が採用され、最前面のレンズには汚れに強いフッ素コーティングが施されており、多様な屋外環境での使用をサポートします。拡張性として、ソニーのオプションのテレコンバーター(SEL14TCおよびSEL20TC)に対応しており、FE 400mm F4.5 GM OSSは最大800mm、FE 600mm F6.3 GM OSSは最大1200mmまで焦点距離を延長することが可能です。
価格と発売時期
両レンズは2026年10月より発売予定です。メーカー希望小売価格(MSRP)は、FE 400mm F4.5 GM OSSが2,699.99米ドル(カナダ:3,579.99カナダドル/50万円前後)、FE 600mm F6.3 GM OSSが3,699.99米ドル(カナダ:4,999.99カナダドル/70万円前後)とされています。
編集部コメント
ソニーが今回発表した2本のG Master超望遠単焦点レンズは、特にFE 400mm F4.5 GM OSSが約994g、FE 600mm F6.3 GM OSSが約995gという「世界最軽量」1を実現した点が、多くの映像制作者にとって大きな注目点となるでしょう。これまでの超望遠レンズは、その性能と引き換えに重量やサイズが課題となることが多く、特に野生動物やスポーツのようにフットワークが求められる撮影現場では、三脚や一脚が必須となる場面が少なくありませんでした。
しかし、この圧倒的な軽さは、手持ちでの撮影をより現実的な選択肢とし、これまでとは異なるアングルや構図からの撮影を可能にします。長時間の移動や待ち時間が多い撮影においても、機材による疲労を軽減し、クリエイターがより撮影に集中できる環境を提供すると考えられます。G Masterとしての高い光学性能や高速AFは維持されており、画質と機動性を妥協なく両立させたこれらのレンズは、撮影現場での自由度を大きく向上させる可能性を秘めていると言えるでしょう。
本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。
画像:SONY
参照:SONYニュースリリース
※掲載画像はメーカー公開のニュースリリースより引用しています。
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