
昨年8月にHOVERAirが発表した「VERSA」は、手持ちの4Kジンバルカメラとしても、自己飛行カメラとしても機能する、新たな撮影デバイスとして注目を集めています。ポケットサイズでありながら、多様なクリエイティブな表現を可能にするこのVERSAは、IFA Berlinにおいて「Content Creation Technology」と「IFA NEXT & Emerging Tech」の2部門で「Best of IFA 2026 Awards」を受賞しました。
このVERSAは、旅行者、日々の出来事を記録する人々、ソロクリエイター、技術愛好家、そして写真愛好家といった幅広いユーザーに向けて開発されています。撮影において、利便性、画質、そして視点の選択といった課題に直面するクリエイターに対し、VERSAはこれら全てを提供することを目指しています。
Vlog撮影、旅行記録、家族との時間、そしてソーシャルメディアでの共有など、様々なシーンでの活用を想定しており、複雑なセットアップや複数のデバイスの切り替えなしに、安定した手持ち映像、映画のような三人称視点、そして空からの映像をシンプルに撮影できることを特徴としています。
この記事のポイント
- ポケットサイズの本体で、手持ちの4Kジンバルカメラと自己飛行カメラの2in1を実現。
- IFA Berlinで「Content Creation Technology」と「IFA NEXT & Emerging Tech」の2部門で受賞。
- AIによる追跡、フレーミング、音声・ジェスチャー制御など、多様なスマート機能を搭載。
- 3軸ジンバル安定化、4K/30fps撮影、最大14分の飛行時間、230g未満の軽量設計。
- 米国ではFCCにより輸入、販売、マーケティングが禁止されている。
製品概要とIFA Awards受賞
昨年8月にHOVERAirが発表した「VERSA」は、日常のクリエイター向けに設計された4Kジンバルカメラであり、自己飛行カメラへと変形するユニークな製品です。ポケットサイズのこのVERSAは、IFA Berlinにて「Content Creation Technology」および「IFA NEXT & Emerging Tech」の2部門で「Best of IFA 2026 Awards」を獲得しました。
HOVERAir VERSAのコンセプト
HOVERAirは、VERSAが利便性、画質、視点という三つの要素を全て兼ね備えることを目指していると述べています。Vlog、旅行、家族の記録、ソーシャルメディアでの共有など、幅広い用途に対応し、安定した手持ち映像、映画のような三人称視点、そして空撮視点を、複雑なセットアップや複数のデバイスを切り替えることなく手軽に撮影できるのが特徴です。
HOVERAirの創業者兼CEOであるMQ Wang氏は、「人々は本当にドローンを必要としているわけではない。ただ飛べるカメラが欲しいだけだ」と語っており、高度な技術をシンプルかつ直感的で、ほぼ意識させない形にすることの重要性を強調しています。VERSAは、そうした哲学に基づき、複数の視点を一つのコンパクトな形状に統合しています。手持ちでは4Kジンバルカメラとして機能し、Flight Kitを取り付けることで自己飛行カメラに変身し、追跡撮影や周回撮影、空からのストーリーテリングを可能にします。
主な機能と性能
VERSAは、その多機能性と使いやすさでクリエイターをサポートします。AI駆動のフレーミング、音声およびジェスチャー制御、複数のスマートフライトモード、3軸安定化機能、そして優れたダイナミックレンジにより、より多様なアングルや照明条件下で、より少ない設定で映像を捉えることが可能です。
主要なハイライトは以下の通りです。
- 手持ちと自己飛行の両方に対応する4Kカメラが一体となったポケットサイズのデバイス。
- 滑らかな手持ち映像を実現する3軸ジンバル安定化機能。
- ハンズフリーでの三人称撮影を可能にするAIパワードトラッキング。
- Zoom Out、Auto Follow、Orbitなど、10種類以上のインテリジェントフライトモードを搭載。
- 夕日やネオンが輝く都市の風景、高コントラストなシーンで優れたダイナミックレンジを発揮。
- よりスマートな構図作成を支援するAI Auto Framing。
- 360度キャプチャと3D再構築のための「3D Worlds」機能。
- 簡単なハンズフリー操作を実現する音声およびジェスチャー制御。
- 手持ち4K/30fps録画で最大180分、飛行時間は最大14分。
- 230g未満の軽量設計。
VERSAは、HOVERAir X1、HOVERAir X1 PRO & PROMAX、HOVERAir AQUAといった既存の自己飛行カメラシリーズに加わる新製品です。HOVERAirは、自己飛行カメラを日常のクリエイターにとってより直感的で、持ち運びやすく、身近なものにするというミッションを掲げており、VERSAを通じてそのミッションを空中から手持ち撮影にまで拡大しています。
米国での規制について
国際的な賞を受賞したHOVERAir VERSAですが、米国ではFCC(連邦通信委員会)の規制により、輸入、マーケティング、販売が禁止されている製品として紹介されています。
編集部コメント
HOVERAir VERSAは、映像制作における機材選択の常識を覆す可能性を秘めた一台と言えるでしょう。特に注目すべきは、手持ちの4Kジンバルカメラと自己飛行カメラという異なる役割を、ポケットサイズの単一デバイスで実現している点です。これまで、手持ちでの安定したVlog撮影と、空撮によるダイナミックな視点移動の映像を両立させるには、複数の機材を用意し、それぞれを使い分ける手間とコストが必要でした。VERSAは、この課題に対し、AIを活用した直感的な操作とシンプルな変形機構で応えています。
これにより、クリエイターは旅行先や日常のあらゆるシーンで、カメラを持ち替えることなく、手元の視点から一瞬にして空撮へと切り替え、より豊かでストーリー性のある映像表現が可能になります。限られた機材で多様な映像を制作したいソロクリエイターやVloggerにとって、これは表現の幅を広げ、制作の効率を大きく向上させる革新的なツールとなり得ます。
本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。
参考記事:HOVERAir VERSA: pocket camera that can fly gets 2 IFA Awards by Jose Antunes
画像:HOVERAir
参照:HOVERAir
※掲載画像はHOVERAirの公式サイトより引用しています。
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