
Mavis Cameraは、iPhoneとiPad向けのプロ用カメラアプリ「Mavis Camera 8.2」を公開しました。iPhone 18 ProとPro Maxに搭載された可変絞りの制御に対応したほか、ProRes RAW記録、プロ向けのHDMI出力、外部のシステムからカメラを操作するための新しいAPIが追加されています。
App Storeの更新履歴では、ProRes RAW、HDMI出力、API、年間サブスクは、9月14日のバージョン8.2.0で追加され、iPhone 18 Pro/Pro Maxへの対応は、9月17日の8.2.1で加わりました。本記事では、元記事とApp Store、Appleの公式情報をもとに、機能と価格、注意点を整理します。
この記事のポイント
- iPhone 18 Pro/Pro Maxの可変絞りを、アプリから直接制御できる。記録中も調整でき、マニュアルとオートの両方の露出で使える。
- ProRes RAWを、4KまたはOpen Gateで、外部SSDに記録できる。
- 低遅延のHDMI出力に対応し、映像だけでなく、露出やタイムコードなどの情報表示も出せる。
- WebSocketを使う新しいAPIで、記録、露出、フォーカス、ズームなどを、ローカルネットワーク経由で制御できる。
- アプリ本体は無料。可変絞り、ProRes RAW、HDMI出力は無料で、APIは1回限り19.99ドル、または年間サブスクで利用できる。
iPhone 18 Pro/Pro Maxの可変絞りに対応
Mavis Camera 8.2は、iPhone 18 ProとPro Maxの可変絞りを、アプリのカメラコントロールホイール、または画面上のサムレールから、直接調整できます。記録中も絞りを変えられ、マニュアルとオートの両方の露出で使えるため、Mavisの画面内で、露出と被写界深度を管理できます。情報表示(HUD)には、絞り(Iris)の値も出せます。
Appleの公式情報によると、可変絞りがあるのは、48MPのFusionメインカメラで、絞り値は、ƒ/1.48、ƒ/1.8、ƒ/2.8、ƒ/4.0の4段階です。標準はƒ/1.8で、超広角と望遠のカメラには、可変絞りはありません。
| 対象のカメラ | 48MP Fusionメインカメラ(焦点距離24mm/48mm相当、1倍/2倍) |
|---|---|
| 絞り値 | ƒ/1.48、ƒ/1.8(標準)、ƒ/2.8、ƒ/4.0 |
| 対象のiPhone | iPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Max |
ProRes RAW記録
8.2では、ProRes RAWの記録に対応しました。元記事によると、対応するiPhoneのモデルで、4KまたはOpen Gateで、外部SSDにProRes RAWを記録できます。ポストプロダクションで、露出やホワイトバランスなどの調整を、より柔軟に行えるとされています。なお、Appleは、ProRes RAWを、iPhone 18 Proのビデオ機能として挙げています。元記事には、対応する機種名の一覧は、載っていません。
プロ向けHDMI出力
外部モニター向けに、低遅延のHDMI映像を出力できます。映像だけのクリーンな出力と、情報表示つきの出力を選べます。情報表示には、露出の設定、焦点距離、記録の状態、タイムコード、記録フォーマット、オーディオレベル、機器の状態が表示されます。タリー、ガイド、アスペクト比のマスク、フォーカスピーキング、ゼブラ、フォルスカラーなどのモニタリングツールも、HDMIの画面に重ねられます。
HDMI出力のリフレッシュレートは、カメラの撮影フレームレートに合わせられます。Mavisの測定では、29.97fpsで、HDMIの遅延は2フレームでした。この機能は、対応するHDMIアダプターを使って動作します。
新しいAPIでカスタムの運用に対応
新しいAPIは、外部のアプリ、機器、制作システムから、ローカルネットワーク経由で、カメラに接続するためのものです。WebSocketで接続し、記録、露出、フォーカス、ホワイトバランス、ズーム、レンズ選択、タリー、カラーシェーディングを制御できます。設定や状態が変わると、リアルタイムに更新情報も受け取れます。APIキーによる接続の保護にも対応しています。
ブラウザで使える「API Playground」が内蔵されており、コードを書かずに、これらの制御を試せます。Mavisは、開発者、放送局、制作技術の企業が、専用のリモコン、ハードウェアのコントロールサーフェス、マルチカメラのシステム、スタジオの自動化などに組み込めるとしています。
価格と提供形態
Mavis Cameraは、App Storeで無料でダウンロードでき、アプリ内課金があります。iPhoneとiPadに対応し、iOS 18.0以降が必要です。アプリのUIは、日本語にも対応しています。海外メディアのNewsshooterは、無料版には、かなりの機能制限があると指摘しています。
| 8.2の新機能(同社の説明) | 可変絞り制御、ProRes RAW記録、プロ向けHDMI出力は、無料で利用できる |
|---|---|
| API | 1回限りのアプリ内課金で19.99ドル(執筆時点の参考価格で約3,100円)。年間サブスクにも含まれる |
| 年間サブスク(Annual Pass) | 年間29.99ドル(執筆時点の参考価格で約4,700円)。Pro Pack、Film Kit、NDI、APIのすべての機能が解除される |
| 従来の個別課金(米国のApp Store) | Pro Pack 14.99ドル(同約2,400円)、Film Kit 14.99ドル(同約2,400円)、NDI 29.99ドル(同約4,700円)。購入済みの場合は、引き続き利用できる |
元記事は、地域ごとの価格と為替が適用されるとしています。国内のApp Storeでの価格は、ドル表記とは異なる場合があります。
編集部コメント
iPhone 18 Pro/Pro Maxの可変絞りへの対応は、ハード側の新機能を、アプリから扱えるようにしたものです。Appleの仕様では、可変絞りは48MPのメインカメラだけで、ƒ/1.48、ƒ/1.8、ƒ/2.8、ƒ/4.0の4段階です。Mavisでは、この絞りを、記録中でも、マニュアルとオートの両方の露出で調整でき、情報表示にも絞りの値を出せるとされています。超広角や望遠のカメラには、可変絞りがない点に、注意が必要です。
もう一点は、ProRes RAW、HDMI、APIの使い方です。ProRes RAWは、4KまたはOpen Gateで、外部SSDに記録する形で、HDMI出力には、対応するアダプターが必要です。APIは、1回限りの19.99ドル、または年間29.99ドルのサブスクで使える有料機能です。HDMIの遅延も、29.97fpsで2フレームという、Mavis自身の測定値のため、実際の現場で使う機材との組み合わせで、確認するのが確実です。
本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。また、App Storeの情報と、Appleの公式情報も、補足として参考にしています。
参考記事:Mavis Camera 8.2: aperture control and ProRes RAW for iPhone 18 Pro
画像:Mavis Camera
参照:Mavis Camera
※掲載画像はMavis Camera公式サイトより引用しています。
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