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Canon 望遠ズーム向けドロップイン式テレコンバーターの特許設計が報じられる

Canon 望遠ズーム向けドロップイン式テレコンバーターの特許設計が報じられる

海外メディアは2026年10月6日、Canonが、レンズの全長を変えずにテレコンバーター(エクステンダー)を追加できる光学設計を示した日本の特許(JP 2026-152979)について報じました。元記事の媒体は、Canonが「ビッグホワイト」と呼ばれる、大型の望遠レンズの設計を進めていると見ています。

この特許は、特定のレンズというより、テレコンバーターをレンズ内のどこに置くかという設計の考え方を示すものだと、元記事の媒体は説明しています。

目次

この記事のポイント

  • Canonの日本の特許(JP 2026-152979)に、テレコンバーターを差し込むための空きスペースを持つレンズ設計が示されています。
  • 特許の例では、100-300mm f/2.8クラスのズームレンズに、1.4倍のテレコンバーターを入れても、全長は370mmのまま変わりません。
  • テレコンバーターは、光の通り道が細くなるレンズの後方に置かれ、これにより、テレコンバーターのガラスを小さくできます。
  • 元記事の媒体は、ドロップイン式が、初期費用の節約以外でビルトイン式より好まれる理由は分からないとしています。

特許が示す、テレコンバーターの配置の考え方

元記事によると、この特許の目的は、ビルトイン式のテレコンバーターと同じように、レンズの長さを増やさずにエクステンダーを追加することです。ただし、特許が示しているのは、特定のレンズというより、テレコンバーターをレンズ内のどこに置くかが重要だということです。

元記事の媒体は、ビルトイン式やドロップイン式のテレコンバーターの位置が、レンズの大きさに影響するという点を、これまで考えたことがなかったが、言われてみれば納得できるとしています。各メーカーが、レンズの小型軽量化に力を入れていることも、あわせて述べています。

光学設計の面では、Canonは100-300mm f/2.8のベースレンズを使い、そこに1.4倍のテレコンバーターを「ドロップイン」できる空きスペースを示しています。元記事は、ここでの「ドロップイン」が、ビルトインを意味することもあると説明しています。

ベースレンズとエクステンダー挿入時の数値

特許の例1(ベースレンズ)は、焦点距離103–294mm、F2.91のズームレンズです。L2群が、約92mmセンサー側へ動いてズームします。L4群は、ピント合わせを担当します。L4群とL5群の間には、ズーム全域で約69〜73mmの空きスペースがあり、ワイド端では72.6mmです。

この空きスペースにエクステンダーを入れたのが、例4です。焦点距離は144–411mm、F値はF4.10になります。全長は、どちらも370mmで変わりません。エクステンダーは約47mmのガラスで、もともとあった空きスペースを埋める形で入ります。

実施例種類焦点距離F値全長バックフォーカスエクステンダー
例1ベース・5群103.00–294.00mmF2.91370.00mm41.27mmなし
例2ベース・6群103.00–293.00mmF2.91360.00mm36.41mmなし
例3ベース・6群103.00–293.00mmF2.91370.00mm25.00mmなし
例4例1+エクステンダー143.99–411.00mmF4.10370.00mm41.27mm-114.28mm(1.4倍)
例5例2+エクステンダー144.48–411.00mmF4.10360.00mm36.41mm-122.25mm(1.4倍)
例6例3+エクステンダー144.48–411.00mmF4.10370.00mm25.00mm-118.58mm(1.4倍)

特許の6つの例は、いずれも、イメージ高さ21.64mmのフルサイズ対応の、開放F値が一定の望遠ズームレンズです。前群は固定され、最後の負の群の後ろに、空きスロットがあります。例1〜3がベースレンズで、例4〜6は、同じレンズに負の1.4倍エクステンダーをそのスロットに入れたものです。焦点距離は長くなり、F値は1段分暗くなりますが、全長は変わりません。

例2と例3は6群構成です。例2は、例1より10mm短い全長360mmで、L5群がズームの動きとピント合わせの両方を担当します。例3は、バックフォーカスが6例の中で最も短い25.00mmです。

テレコンバーターを後方に置く理由

元記事によると、テレコンバーターはレンズの後方に置かれています。センサーに近づくほど、光の束が細くなるため、その特性を生かすのが狙いです。光の束が細い位置なら、テレコンバーターのガラス自体を、前方に置いた場合より小さくできます。

ドロップイン式についての元記事の見方

元記事の筆者は、ドロップイン式に絞って考えると、300-600mmのような、より長い超望遠ズームの価格を抑える手段になりうると見ています。レンズの持ち心地を変えずに、より長い焦点距離がほしい人に、新しい種類のテレコンバーターを別売りで用意できる、という想像です。ビルトイン式に興味がない人は、その分の費用を節約できます。筆者は、Canonなら新しい種類のテレコンバーターを、Canonらしい価格で売ることも難しくないだろうと、やや皮肉を込めて述べています。

一方で、筆者は、ドロップイン式のテレコンバーターが、撮影者にとって、最初から内蔵されている場合よりどう便利なのか、さらに考える必要があるとしています。初期費用の節約以外に、撮影者がこの方式をビルトイン式より好む理由は分からないとも述べています。

特許から見える今後の展望

元記事の筆者は、Canonが近い将来、ビルトイン式のテレコンバーターを備えた新しいレンズを出すか、あるいはドロップイン式のコンバーターを出すだろうと見ています。ただし、特許は、Canonが何に取り組んでいるかを示すもので、必ずしも発表される製品を示すわけではないと、元記事は注意を促しています。そのうえで、この特許は、テレコンバーターを実装する新しい方法を示す、興味深い研究開発だと評価しています。

編集部補足:テレコンバーターと「ビッグホワイト」

※以下は編集部による一般的な撮影知識であり、元記事の内容ではありません。

  • テレコンバーター(エクステンダー)は、レンズの焦点距離を伸ばす光学装置です。1.4倍のものは、焦点距離が約1.4倍になる代わりに、F値が約1段分暗くなります。
  • 「ビッグホワイト」は、Canonなどの、白く塗装された大口径の超望遠レンズを指す通称です。

編集部コメント

今回の特許で注目したいのは、レンズの全長を変えずに、1.4倍のエクステンダーを内部の空きスペースに入れる設計が示されている点です。元記事の媒体も述べているように、特定のレンズというより、テレコンバーターをレンズ内のどこに置くかが、レンズ全体の大きさに影響するという視点が中心になっています。特許の例では、全長370mmのまま、焦点距離の範囲が103–294mmから144–411mmに伸び、F値は2.91から4.10になります。映像制作では、外付けのテレコンバーターを使うとレンズが長くなり、ジンバルのバランス調整や、狭い場所での取り回しに影響することがあります。全長が変わらない設計は、こうした運用で扱いやすい可能性があります。もう1点は、ドロップイン式の位置づけです。元記事の媒体は、価格を抑えた超望遠ズームに、別売のテレコンバーターを追加する形を想像していますが、初期費用以外にビルトイン式より好まれる理由は思いつかないとも述べています。特許は、製品化を保証するものではなく、Canonの研究開発の方向を示すものです。そのため、価格や発売時期は、現時点では分かりません。

本文は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。

本記事は噂・リーク情報を含み、Canonの公式発表ではありません。

参考記事:Canon Shows off a Lens Design with a Drop-In Teleconverter Slot

※掲載画像について
掲載画像はイメージです。実際の製品・仕様・デザインとは異なる場合があります。

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