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GFX用レンズのMeike AF 85mm F1.8とFujinon GF 80mm F1.7を徹底比較

FUJIFILM GF80mmF1.7 R WR

海外メディア「Calibre Pictures & Ideas」が、中判ミラーレスカメラシステムGFX向けレンズとして、Meike AF 85mm f/1.8とFujinon GF 80mm f/1.7の比較レビューを実施しました。この比較では、価格帯が大きく異なる両レンズの外観・操作性、光学性能、オートフォーカス(AF)性能に焦点が当てられています。

特にMeike AF 85mm f/1.8は、その価格設定からGFXユーザーにとって魅力的な選択肢となる可能性を秘めており、今回のレビューはその性能を詳細に検証したものです。

この記事のポイント

  • Meike AF 85mm f/1.8は、Fujinon GF 80mm f/1.7の約6分の1の価格で、総合的に約80%の光学性能を提供すると評価されています。
  • 光学性能は総合的にFujinon GF 80mm f/1.7が優れる一方、色収差(色にじみ)の少なさではMeike AF 85mm f/1.8が優位とされています。
  • Meike AF 85mm f/1.8のオートフォーカス性能・取り回しは、いずれもFujinon GF 80mm f/1.7を上回ると評されています。
  • Meike AF 85mm f/1.8は重量約406gとFujinon GF 80mm f/1.7(約795g)の約半分の軽さですが、防塵防滴仕様ではなく、絞りリングも備えていません。
  • Meikeは今後もGFX向けAFレンズとしてAF 65mm f/1.4とAF 110mm f/1.8をリリースする予定であると報じられています。
目次

Meike AF 85mm f/1.8とFujinon GF 80mm f/1.7の比較レビュー

「Calibre Pictures & Ideas」が、GFXシステム向けレンズとして、サードパーティ製となるMeike AF 85mm f/1.8と、富士フイルム純正のFujinon GF 80mm f/1.7の性能比較を行いました。Meike AF 85mm f/1.8は、絞り操作が可能な実用的なサードパーティ製AFレンズとしてはGFXシステム向けで初めての製品と位置づけられています(絞り値を変更できないミラーレンズを除く)。価格はMeike AF 85mm f/1.8が399ドル(執筆時点の参考価格で約6万円台)であるのに対し、Fujinon GF 80mm f/1.7は国内実勢価格で298,800円(税込)と、6倍以上の開きがあります。

外観・操作性の違い

両レンズは外観・操作性の面でも大きく異なります。Meike AF 85mm f/1.8は重量約406gと、約795gのFujinon GF 80mm f/1.7のおよそ半分の軽さです。フィルター径は62mmとコンパクトな設計ながら、中判センサーの全域をカバーしています(絞り開放付近では周辺光量落ちが見られますが、ソフトウェアでの補正が容易で、F4付近ではほぼ気にならなくなるとされています)。光学構成は11群7枚で、最短撮影距離0.65m・最大撮影倍率0.17倍というスペックです。

操作系では、Meikeには絞りリングがなく、AF/MFの切り替えスイッチのみを備え、絞りはカメラ側で制御する仕様です。防塵防滴を謳っておらず、レンズ後部に小さな赤いゴムパッキンがある程度にとどまります。一方のFujinon GF 80mm f/1.7は絞りリングを備え、防塵防滴仕様で、金属製の鏡筒によるしっかりとした質感を持つとされています。

光学性能:絞り値ごとの傾向

光学性能においては、Fujinon GF 80mm f/1.7が10点中9点と高い評価を得たのに対し、Meike AF 85mm f/1.8は総合的に10点中8点とされています。絞り開放では、中央部の解像感はMeikeの方がシャープに見える一方、周辺部は物足りなさが残るとのことです。この傾向はF2.8・F4でも同様で、この絞り域ではFujinonが中央部でよりシャープになるとされています。F5.6・F8まで絞るとMeikeの周辺画質は大きく改善しますが、それでもFujinonの水準には届かないとのことです。また、Meikeの方がFujinonより近い距離までピントを合わせられますが、その近接撮影領域でも光学性能ではFujinonに一歩譲るとされています。総合すると、風景撮影など隅々まで均一なシャープネスが求められる用途にはFujinonが向き、Meikeはポートレートなど被写界深度の浅い撮影に向いたレンズと位置づけられています。

ボケ味と色収差

ボケ味については、Meike AF 85mm f/1.8も悪目立ちしない良好な描写とされていますが、Fujinon GF 80mm f/1.7の方がよりクリーミーで際立った描写と評価されています。一方、色収差(色にじみ)については評価が逆転し、Fujinon GF 80mm f/1.7では緑〜マゼンタ方向の色にじみが確認されるのに対し、Meike AF 85mm f/1.8ではほとんど、あるいはまったく見られないとされています。ポートレートでは、メガネのフレームなど高コントラストな部分に色にじみが出ると目立ちやすいため、この点はMeikeの強みとして紹介されています。

オートフォーカス性能とハンドリングの評価

今回のレビューで興味深い点として、オートフォーカス性能の評価が挙げられます。Fujinon GF 80mm f/1.7に搭載されているDCモーターは、動作音が大きく、合焦時の確信度がやや低い挙動を示すとされています。一方、Meike AF 85mm f/1.8に搭載されているSTM(ステッピングモーター)は、リニアモーターほどの速さはないものの、AF性能自体はFujinonよりも優れていると評されています。これは、サードパーティ製レンズのAF性能に対する潜在的な懸念を払拭する可能性のある情報です。

取り回し(ハンドリング)の面でも、軽量なボディと静かで確実なAF動作により、Meike AF 85mm f/1.8の方が快適に撮影できるとされています。ただし、防塵防滴仕様ではないため、悪天候下での使用には注意が必要と付け加えられています。

同焦点距離帯の代替レンズ

この2本以外にも、GFマウントで近い焦点距離をカバーするレンズとして、いくつかの選択肢が紹介されています。「S3 Hor 75mm F4」はMeikeより重量があり、開放F値はF4とやや暗いマニュアルフォーカスレンズです。「TTArtisan 90mm F1.25」は1kgを超えるこの焦点距離帯で最も重いレンズで、マニュアルフォーカス・開放F1.25という浅い被写界深度が特徴ですが、元々Leicaマウント用として展開されていた光学系を中判用に転用したモデルで、開放でのピント合わせは難易度が高いとされています。純正の「フジノンGF45-100mmF4」ズームレンズ(2,600ドル、重量約1kg)は、リニアモーターによる優れたAF性能を備え、F4ではFujinon GF 80mm f/1.7にわずかに及ばないもののズームレンズとしては優秀な結果、F5.6では中央部の解像感がGF80mmと同等以上とされています。なお、これらのレンズはいずれも、周辺部の解像感ではMeike AF 85mm f/1.8を上回るとのことです。

今後のサードパーティ製GFXレンズ展開

Meike AF 85mm f/1.8は、Meikeにとって想定以上の好評を得た製品とされており、同社は今後もGFX向けのAFレンズとして、Meike AF 65mm f/1.4 for GFXとMeike AF 110mm f/1.8 for GFXをリリースする予定であると報じられています。あわせて、これまで中判レンズへの参入に関心を示していたSigmaについても、今回のMeikeレンズの成功が、同社が中判市場へ参入する後押しになる可能性があるとの見方も紹介されています。これにより、GFXユーザーにとってレンズ選択の幅がさらに広がることが期待されます。

編集部コメント

今回の比較で興味深いのは、単純に「高価な純正レンズが優れている」という結論にとどまらない点です。総合的な光学性能ではFujinon GF 80mm f/1.7に軍配が上がるものの、色収差の少なさやAF性能、そして取り回しの良さではMeike AF 85mm f/1.8が上回るという評価は、一本のレンズを万能に評価できないことを示しています。特に、風景撮影のような隅々までのシャープネスを求めない、ポートレート中心のクリエイターにとっては、約6分の1の価格で実用十分な性能を得られるMeikeは、GFXシステムへの参入障壁を大きく下げる選択肢と言えるでしょう。今後予定されている65mmや110mmといった追加ラインアップの展開次第では、サードパーティ製レンズが中判システム全体の裾野を広げる存在になっていく可能性もあります。

本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。

参考記事:Meike AF 85mm f/1.8 for GFX vs Fujinon GF 80mm f/1.7

※掲載画像について
掲載画像はイメージです。実際の製品・仕様・デザインとは異なる場合があります。

レンズ基本情報

メーカー
FUJIFILM
品番・型番
GF80mmF1.7 R WR
対応マウント
Gマウント
対応フォーマット
中判
レンズ種別
単焦点
焦点距離
80mm
開放F値
F1.7
絞り羽根枚数
9枚
最短撮影距離
70cm
最大撮影倍率
0.15倍
手ぶれ補正
なし
防塵防滴
あり
フィルター径
77mm
重量
約795g
寸法
約φ94.7mm×99.2mm

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