
海外メディアが、After Effectsの2026年9月時点の動向をまとめた月例の記事を公開しました。今年前半は、大型機能の追加、AIや無料の競合ソフト、サードパーティー製ツールの話題が相次ぎ、現在の最新版は、2026年9月にリリースされたバージョン26.5です。
本記事では、Adobe公式の情報で確認できた26.5の新機能とベータ版の機能、v27でのIntel Macのサポート終了に加えて、記事で紹介されているAI活用の動画、プラグイン、競合ソフトのCaddisなどを整理します。
年末に向けて、ベータ版の機能の確定が進むと見られ、Adobe MAXで発表がある可能性もあると、記事は伝えています。
この記事のポイント
- 2026年9月リリースの26.5では、ガイド、Object Matteのディスクキャッシュ、エフェクトのカラーラベル、エフェクトコントロールパネルの刷新、ACES 2.0対応が追加された。
- AIアシスタント、Contour Paintエフェクト、De-esserエフェクトなどは、現時点ではベータ版の機能。
- v27.0からMac版はApple silicon(M1以降)が必須になり、Intel Macは26.xを使い続ける形になる。
- 競合のCaddisは、バージョン1.1.0でパーティクルシステムなどを追加した。
- Adobe MAXは、11月10日〜12日(プレカンファレンスは8日〜9日)に、マイアミビーチとオンラインで開催される。
After Effects 26.5の新機能
Adobeの公式ページによると、2026年9月リリースの26.5の新機能は、次のとおりです。
| ガイド | パーセント指定の位置、端への固定、ガイドの色のカスタマイズ、編集操作の改善に対応する。 |
|---|---|
| Object Matteのディスクキャッシュ | 伝播したObject Matteの結果を、プロジェクトを閉じても保持する。RAMを節約でき、長いクリップでの作業が速くなる。 |
| エフェクトのカラーラベル | エフェクトコントロールパネルで、個々のエフェクトに色ラベルを付けて整理できる。 |
| エフェクトコントロールパネルの刷新 | 新しいフレームワークで作り直し、アイコンベースの操作でエフェクトを管理できる。 |
| ACES 2.0対応 | OpenColorIO 2.5.1に更新し、ACES 2.0 CG v4.0とACES 2.0 Studio v4.0の2つのコンフィグから選んで、ACES 2.0をネイティブに使える。 |
元記事は、このほかにFrame.io V4パネルも、26.5の新機能として挙げています。
ベータ版で試せる機能
元記事によると、ベータ版の最終更新は9月30日で、次の機能が主なものとして紹介されています。正式版への搭載時期は、元記事では示されていません。
- After Effects AI Assistant
- Contour Paintエフェクトによる、映像のスタイライズ
- レイヤーをマテリアルのソースとして使う機能
- 3Dテキストやシェイプへのマテリアルの適用
- Alt/Optionキーを押しながらドラッグして、レイヤーを複製する操作
- アンカーポイントの、より効率的な変更
- Illustratorレイヤーから、テキストを編集できる機能
- 歯擦音を抑えるDe-esserエフェクト
v27でIntel Macのサポートが終了
Adobeは、7月27日付のコミュニティの告知で、Premiere、After Effects、Media Encoder、Audition のv27.0から、Mac版はApple silicon(M1以降)が必須になると案内しています。Intel Macは、v27.0以降の更新の対象外になります。
Intel Macでは、26.xを引き続きインストールして使え、26.xのセキュリティ更新は、通常のサポート期間に沿って続くとされています。Adobeは、アップルが発表したmacOS 27がIntel Macをサポートしないことにも、今回の方針を合わせていると説明しています。v27.0の正式版の時期は未定で、Adobeは、過去の大型リリースが11月から1月だったことを参考にできると案内しています。
AIをAfter Effectsで使う動画
元記事は、AIとAfter Effectsに関する動画を、いくつか紹介しています。Plainlyは、Expressions、Scripts、生成AI、MCPの4つの方法で、After EffectsにAIを使う方法を紹介しており、MCPでAfter EffectsをAIから操作する続編も公開しています。Maxonは、MCPを、AIアプリケーションが他のソフトウェアに接続し、その機能を使うための仕組みとして説明しています。
Jake In Motionは、Higgsfieldの「AI Motion Designer」を検証しています。Higgsfieldは、独自のAfter EffectsのプラグインとGPT 6 Astraを組み合わせて、モーショングラフィックスの制作を完全に自動化したと主張しています。また、aiTrendsは、Claudeを使うことで、After Effectsの経験が長くなくても、地図アニメーションの制作過程を自動化できると紹介しています。ただし、After Effects自体は、引き続き必要とされています。
プラグインと学習用の動画
サードパーティー製のツールも、数多く登場しています。Jake In Motionは、X-Rayプラグインの制作者と対談した動画を公開し、After Effects Tutorials w/ Mikeyは、自作のPrometheusと、無料のModal Contrastプラグインを紹介しました。同チャンネルは、レイヤーの置き換えとブレンドを素早く行える、無料の「Quick Cover Pro」も公開しています。School of Motionは、数週間前に、メッシュワープを改善するPutty、Sumi Ink、Entropy particlesの3つのプラグインを紹介しました。元記事は、ツールの拡張が、After Effectsの存続のおそらく鍵だと書いています。
26.5については、Lines To Designsが「26.5のアップデートは価値があるのか」を、SternFXとflomotionが3D機能を、それぞれ動画で解説しています。このほか、Ben Marriottの「2026年のベストなモーションデザイン」(AIを使った作品は含まない)や、SonduckFilmの25のモーショングラフィックス技の動画も紹介されています。
競合のCaddis 1.1.0
タイムラインとノードグラフでモーショングラフィックスを作る、After Effectsの新興の競合Caddisが、バージョン1.1.0をリリースしました。主な追加内容は、次のとおりです。
- 力、軌跡、群れの表現、GPUレンダリングのスプライトを備えた、本格的なパーティクルシステム
- Layoutノードによる、アニメーションするグリッドのレイアウト
- 繰り返しやフレーム間のフィードバックのための、Loop、For Each、Switch、Solver
- 3Dレンダーからマットを作るためのCryptomatteのサポート
- 作り直されたLens Blurと、Measure、Twist、Field Gradient
- 新しいAIモデル、モデルごとの設定、生成にかかるコストのリアルタイム表示
- レイヤーのロック、レスポンシブなツールバー、再生ヘッドに追従するタイムラインのズーム
Premiere Pro 26.5とPhotoshopの動画
Kyler Hollandは、Premiere Pro 26.5の主な機能として、Generative Media、Paper Edit、新しいクリエイティブエフェクトなどを動画で紹介しています。
Photoshopについては、PHLEARNが、新しい「Enhance Edge Tool」を取り上げ、クリッピングマスクとブラシツールを使う無料の方法と比較しています。一部の機能は、使った分だけ課金されるAIクラウドクレジットが必要だとしています。PiXimperfectは、同じ機能に対する別の方法として、「Decontaminate Colors」を紹介し、新しい「Blemish Removal」も解説しました。元記事は、After Effects版の登場を待ちたくない場合には、Digital Anarchy Beauty Boxの新バージョンも選択肢になると紹介しています。
Adobe MAXの予定
Adobe MAX 2026は、公式サイトによると、11月10日〜12日に、マイアミビーチとオンラインで開催され、プレカンファレンスは11月8日〜9日です。元記事の筆者は、ベータ版の機能を確定させる年末の動きが近く、MAXでの発表もありうると見ています。
編集部コメント
制作環境に直接関わるのは、v27.0からMac版がApple silicon(M1以降)必須になる点です。Adobeは、Intel Macでも26.xは使い続けられ、セキュリティ更新は通常のサポート期間に沿って続くと案内しています。一方で、v27.0の正式版の時期は未定で、過去の大型リリースは11月から1月とされています。Intel Macで制作している場合は、26.xのまま使い続けるのか、機材を更新するのかを、v27.0が出る前に検討する時間があります。
もう一点は、AIの位置づけです。AIアシスタントは、ベータ版の段階で、正式版への搭載時期は示されていません。一方で、元記事は、MCPを使って、外部のAIからAfter Effectsを操作する方法を紹介する動画が増えていることを伝えています。Claudeで地図アニメーションの制作を自動化する例でも、After Effects自体は引き続き必要とされており、AIの導入が進んでも、After Effectsの操作を理解していることが前提になりそうです。
本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。また、新機能やIntel Macのサポート終了、Adobe MAXの日程などの補足情報は、Adobe公式の情報を参考にしています。
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