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Canon EF 180mm MacroのRFマウント版後継レンズが登場か

Canon EF 180mm MacroのRFマウント版後継レンズが登場か

CanonがRFマウント向けに、マクロレンズの小型化を検討している可能性が浮上しています。特に、多くのマクロ撮影愛好家から現代版の登場が期待されているEF 180mm f/3.5L USMのような長焦点マクロレンズに焦点が当てられている模様です。

最近公開された日本特許情報「Japan Patent 2026-144200」では、Canonがマクロレンズの光学設計に関する具体的なアプローチが示されており、今後のRFレンズラインナップへの展開が注目されます。

この記事のポイント

  • CanonがRFマウント向けマクロレンズの光学設計に関する特許を出願
  • 日本特許2026-144200で5群構成、うち2群のみが移動する新しい光学設計が明らかに
  • 特許には焦点距離約88mmから175mm相当まで、計4つの設計例が記載されている
  • 長焦点の設計例4(174.62mm、F3.60)は、現行のEF 180mm f/3.5L USM(186mm)とほぼ同等の全長で、大幅な短縮を示すものではない
  • 将来的にRF 200mm f/4L ISのような長焦点マクロレンズが登場する可能性が示唆されています
目次

Canonが検討するRFマウントマクロレンズの新しい光学設計

Canonは、RFマウント向けにマクロレンズの新しい光学設計に取り組んでいると報じられています。特に、RF 180mm f/3.5のような長焦点マクロレンズへの展開に注目が集まっていると見られます。

現行のRF 100mm f/2.8L IS USMは優れたレンズとして評価されていますが、多くのマクロ撮影者からは、伝説的なEF 180mm f/3.5L USMの現代版をRFマウントで望む声が上がっていました。

日本特許2026-144200の概要

日本特許2026-144200の内容によると、Canonはマクロレンズの光学設計に真剣に取り組んでいることが伺えます。マクロレンズは、無限遠から1:1の撮影倍率まで広いフォーカス範囲を持つため、他の種類のレンズと比較して独自の設計課題を抱えています。

1:1の撮影倍率とは、被写体がカメラのセンサー上で実物と同じサイズで結像されることを意味します。

レンズ内部の構造とフォーカシングメカニズム

この特許に示されているレンズ構造は、全体で5つのレンズ群(L1からL5)から構成されています。このうち、フォーカス時に実際に移動するのはL2とL4の2つの群のみであり、L1、L3、L5の3つの群は固定されています。

この設計アプローチにより、フォーカス群の移動量を短縮し、マクロレンズが持つ広範なフォーカス範囲を実現できると説明されています。画角高は21.64mm(フルフレーム)と記載されています。

特許に示された4つの設計例

この特許には合計4つの異なるレンズ設計例が含まれています。いずれも「正・負・正・正・負」という同じ5群構成で、前群(L1)と後群(L5)が固定、L2とL4のみがそれぞれ独立した軌道で移動し、1:1のマクロ倍率を実現する設計です。

設計例焦点距離F値全長バックフォーカス
Example 187.89mmF2.88119.15mm10.00mm
Example 287.15mmF2.88119.29mm14.22mm
Example 3130.02mmF2.88160.82mm19.55mm
Example 4174.62mmF3.60188.69mm20.35mm

画角高はいずれの設計例も21.64mm(フルフレーム相当)です。Example 4は4例中最も長く、開放F値も1段暗いF3.60となっていますが、その分、収差を抑えるためにL1群のレンズ枚数を他の例(3枚)より増やした5枚構成としている点が特徴です。

Canonが解決しようとする課題

Canonがこの特許で解決しようとしているのは、フォーカス時に動くレンズ群の数を減らすことです。上記の通り、5つのレンズ群のうち、動くのは2群のみです。これにより、L2とL4の群が短い距離を移動するだけで、マクロレンズの広いフォーカス範囲を達成できるようになります。

EF 180mm f/3.5L USMに最も近い焦点距離を持つのは設計例4(174.62mm、F3.60)ですが、その全長は188.69mmであり、現行のEF版(186mm)とほぼ同等か、わずかに長い数値となっています。そのため、今回の特許が示す設計は、レンズ全長の大幅な短縮そのものを目的としたものというより、フォーカス時に移動する群を最小限に抑えたシンプルな機構によって、設計の合理化や軽量化を図るものと捉えるのが妥当と考えられます。

他の3つの設計例は焦点距離約87mmから130mmの範囲ですが、RF 100mm f/2.8L IS USMがすでにラインナップに存在するため、消費者向け製品としては174mm前後、すなわち設計例4に近い長焦点タイプが最も有力な候補とされています。

今後の展望

元記事執筆時点での読み取りが正しければ、これはCanonからのマクロレンズ設計における新しい枠組みを示すものと言えます。Canonは、いずれかの時点で100mmよりも長い焦点距離を持つマクロレンズをRFラインナップに投入する可能性が高いと報じられています。

これまでの情報と同様に、消費者向けLレンズ製品の設計が正式発表前に公開されることは非常に稀であるため、特許で示されている4つの設計例そのものに過度に焦点を当てるべきではないとされています。しかし、RF 200mm f/4L ISのような製品が、この開発の方向性である可能性が指摘されています。

特許はCanonがどのような開発に取り組んでいるかを示すものであり、これらの設計が必ずしも消費者向け製品として市場に出ることを意味するものではない点に留意が必要です。

編集部コメント

CanonがRFマウント向けに、伝説的なEF 180mm f/3.5L USMの現代版とも言える長焦点マクロレンズを特許の形で検討しているという今回の情報は、マクロ撮影を行う映像制作者にとって注目点です。特許の内容からは、5群構成のうちL2とL4の2群のみを移動させることで、フォーカス機構をシンプルにまとめようとしていることが読み取れます。全長そのものは現行のEF版と大きく変わらない可能性がある一方で、可動群を絞り込んだ設計は、内部機構の簡素化や軽量化につながる余地があると考えられます。

もしRFマウントでこうした長焦点マクロレンズが実現すれば、被写体とのワーキングディスタンスを確保しつつ、手持ちやジンバルなど、より多様な撮影スタイルでのマクロ表現が可能になります。特にミラーレスシステムの携帯性と相まって、フィールドでのマクロ撮影の幅が広がることは間違いないでしょう。特許段階ではあるものの、今後のCanonのRFレンズロードマップにおいて、この種のレンズが登場することへの期待が高まります。

本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。

参考記事:Is Canon Finally Replacing the Legendary EF 180mm Macro for the RF Mount?

※掲載画像について
掲載画像はイメージです。実際の製品・仕様・デザインとは異なる場合があります。

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