
Canonから新型のマクロレンズが登場するのではないかとの情報が、海外の噂系メディアで報じられています。焦点距離90mm・開放F2.8のマクロレンズになるとみられており、既存の「RF100mm F2.8L IS USM Macro」とは異なる、Lレンズではない普及価格帯のモデルになる可能性があるとのことです。
あわせて、数週間前に判明していたマクロレンズ関連の特許情報についても改めて分析が行われており、90mm・F2.8という焦点距離・開放値に合致する2種類の光学設計が特許図から見つかったと報じられています。
本記事では、噂されている新型マクロレンズの位置付けと、特許情報から読み取れる光学設計の詳細について整理して紹介します。
この記事のポイント
- 新型マクロレンズは「RF90mm F2.8 IS STM Macro」になるとみられており、Lレンズの称号がない普及モデルになる可能性が報じられている。
- 「RF16-28mm F2.8 IS STM」「RF28-70mm F2.8 IS STM」と同系統の、価格を抑えたボリュームゾーン向けレンズになるとの見方が示されている。
- 特許情報からは、90mm・F2.8に合致する2種類の光学設計(5群構成)が見つかっており、いずれもレンズ全長は約100mmとコンパクトになるとみられる(既存のRF100mm F2.8L IS USM Macroは148mm)。
- 価格については執筆時点で公式情報はなく、記事執筆者は1000ドル以下になることを期待するとの見解を示している。
噂されている新型マクロレンズの概要
報じられている情報によれば、新型マクロレンズは「RF90mm F2.8 IS STM Macro」になるとみられています。名称に「L」が付かないことからも分かる通り、既存のLレンズ「RF100mm F2.8L IS USM Macro」とは別のラインとして投入される可能性があるとのことです。Lレンズのマクロを求めるユーザーには、引き続き既存のRF100mm F2.8L IS USM Macroが唯一の選択肢になるとみられています。
また、以前から噂のあった「EF180mm F3.5L USM Macro」のRFマウント版については、今回の情報には含まれておらず、少なくとも次に投入される新型マクロは望遠寄りのLレンズではない、との見方が示されています。レンズの性格としては、「RF16-28mm F2.8 IS STM」や「RF28-70mm F2.8 IS STM」といった、突出した性能ではないもののボリュームゾーンを狙ったF2.8 STMシリーズと同様の立ち位置になるとみられています。
特許情報が示す2つの光学設計
数週間前に報じられていたマクロレンズ関連の特許について改めて分析したところ、90mm・F2.8という焦点距離・開放値に合致する2種類の光学設計が見つかったとのことです。いずれも、正・負・正・正・負の屈折力配置による5群構成で、フォーカス時に固定される前群(L1)・後群(L5)に対し、L2とL4のみがそれぞれ独立した軌道で移動し、等倍(1:1)のマクロ撮影を実現する設計とされています。撮像高は35mm判フルサイズに対応する21.64mmです。
1つ目の設計例(Example 1)は、焦点距離87.89mm・F2.88・全長119.15mm・バックフォーカス10.00mmで、L3とL4の屈折力配分がバランス型(43.96mm/58.27mm)とされ、4つの候補の中で最もバックフォーカスが短く、マウント側のクリアランスをあまり必要としない設計とされています。2つ目の設計例(Example 2)は、焦点距離87.15mm・F2.88・全長119.29mm・バックフォーカス14.22mmで、L3(54.90mm)により多くの屈折力を配分し、L4(53.37mm)は相対的に抑えられており、マウント側によりクリアランスを持たせられる設計とされています。
報道では、これら2つの設計のいずれかがそのまま製品化される、あるいはそれに近い形になる可能性が高いとの見方が示されています。フランジバックを考慮した実際のレンズ全長は、いずれの設計も約100mmとされ、全長148mmのRF100mm F2.8L IS USM Macroと比べてコンパクトになるとみられています。また、比較対象として挙げられているF2.8 STMズームレンズと比べても、全長差は8mm程度にとどまるとのことです。
想定される位置付けと価格
報道では、今回の新型マクロレンズについて「特別に心躍る内容ではない」としながらも、価格が1000ドルを大きく下回るものであることを期待するとの見解が示されています。ただしこれはあくまで執筆時点での執筆者個人の見方であり、公式な価格情報ではない点に注意が必要です。
APS-C機で使用した場合、焦点距離は35mm判換算で約144mm相当になるとみられ、より長めのマクロ撮影や、大口径のLレンズ単焦点を持たないユーザーのポートレート撮影用途にも適するとの指摘もあります。光学性能については、既存の「EF100mm F2.8 USM」なども含め、これまでのマクロレンズで大きく見劣りするものは少なかったとしたうえで、新型はMTF特性の向上が見込まれるものの、多くのユーザーにとって体感できるほどの差にはならないだろうとの見解も示されています。
編集部コメント
今回の噂で注目したいのは、既存のRF100mm F2.8L IS USM Macroと明確に棲み分けた、非Lの普及価格帯マクロレンズという位置付けです。RF16-28mm F2.8 IS STMやRF28-70mm F2.8 IS STMがボリュームゾーンで一定の支持を得ていることを踏まえると、マクロレンズでも同様に「性能は十分だが価格を抑えた」選択肢を求めるユーザー層は少なくないと考えられます。特許情報の段階であり、製品化の時期や最終仕様は依然として不透明ですが、L100mmマクロより約30mm短い全長が示す通り、携行性を重視した設計になる可能性が高そうです。続報が出た際には改めて詳細をお伝えします。
本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。本記事の内容は執筆時点における噂・推測情報であり、Canonの公式発表ではありません。
参考記事:Information About Canon’s Coming Macro Lens by Canon Rumors
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