
海外メディアDpreviewが、OMデジタルソリューションズの「OM SYSTEM PEN」のスタジオテスト結果を公開しました。同じ条件で撮影した比較用のスタジオシーンで、解像感やノイズ、JPEG画質が検証されています。
OM SYSTEM PENは、OM-5 Mark IIと同じ有効約2,037万画素のセンサーとTruePic IXプロセッサーを搭載しています。テストでは、Canon EOS R10やNikon Z50IIといったAPS-Cのミラーレス機との画質差が確かめられました。
同機は日本国内でも2026年10月下旬に発売される予定です。本記事では、Dpreviewの評価のポイントと、製品の概要をあわせて整理します。
この記事のポイント
- OM SYSTEM PENは、OM-5 Mark IIとセンサーとプロセッサーが共通で、画質も同等水準とされている。
- 解像感は十分で、4:3のアスペクト比が24MPのCanon EOS R10との差を縮めている。
- ノイズはNikon Z50IIよりわずかに多いが、Canon EOS R10と比べて目立って劣るわけではない。
- Dpreviewは、画質を「現代のセンサーに期待される水準そのもの」と結論づけている。
- JPEGエンジンは幅広い魅力的な仕上がりを生み出せると評価されている。
OM SYSTEM PENの概要
OM SYSTEM PENは、Micro Four Thirdsマウントを採用したレンジファインダー風デザインのミラーレスカメラです。PENシリーズとして初めて電子ビューファインダー(EVF)を内蔵し、IPX1相当の防滴・防塵性能にも対応しています。
画質に関わる基本構成は、OM-5 Mark IIと共通です。主な仕様は以下のとおりです。
| 発売時期 | 2026年10月下旬(予定) |
|---|---|
| マウント | Micro Four Thirds |
| 撮像素子 | 4/3型 Live MOSセンサー(有効約2,037万画素) |
| 画像処理エンジン | TruePic IX |
| 手ぶれ補正 | ボディー内5軸(中央最大5.5段、周辺最大4.5段) |
| AF | 121点オールクロス像面位相差AF、AI被写体認識(人物・犬・猫) |
| 連写 | 最大約30コマ/秒(サイレント連写H、プロキャプチャーH) |
| EVF | 約236万ドット OLED |
| 背面モニター | 3.0型 バリアングル式タッチパネル(約104万ドット) |
| 動画 | C4K(24p)、4K(30p/25p/24p)、フルHD(最大60p) |
| 防滴・防塵 | IPX1相当(防滴対応レンズ装着時) |
| サイズ | 約125.8×74.5×43.3mm |
| 重量 | 約393g(バッテリー・メモリーカード含む) |
DpreviewのスタジオテストでOM SYSTEM PENはどう評価されたか
Dpreviewは、カメラごとに同じスタジオシーンを撮影して画質を比較しています。今回のテストでは、OM SYSTEM PENの結果が、Canon EOS R10、Nikon Z50II、OM-5 Mark IIと並べて検証されました。
OM-5 Mark IIと同水準の画質
OM SYSTEM PENは、OM-5 Mark IIと同じセンサーとプロセッサーを使っています。そのためDpreviewのテストでも、画質はOM-5 Mark IIに近い結果になったとされています。画質面では、既存モデルで評価されてきた性能がそのまま受け継がれていると見てよさそうです。
解像感:4:3比率で24MP機との差が縮まる
Dpreviewは、約2,000万画素のOM SYSTEM PENが、テストシーンで十分なディテールを捉えていると評価しています。比較対象のCanon EOS R10は約2,400万画素です。画素数ではCanonが上回りますが、4:3のアスペクト比のカメラにはわずかな利点があり、もともと小さかった差がさらに縮まっているとのことです。
ノイズ:Z50IIにはやや劣るが、EOS R10と大差なし
ノイズ性能は、センサーが大きいNikon Z50IIにわずかに及ばない結果でした。一方で、Canon EOS R10と比べて目立ってノイズが多いわけではないとされています。Dpreviewは、Canonの1.6倍クロップのセンサーについて、期待をやや下回っているように見えるとも述べています。
Micro Four Thirdsはセンサーが小さいため、高感度では不利になりやすいと考えられがちです。今回の結果は、少なくともこのクラスのAPS-C機と比べて極端に見劣りしないことを示しています。
JPEGエンジンとRAW対応
JPEGエンジンについては、幅広い魅力的な仕上がりを生み出せることが確認されたとされています。Dpreviewはこれを、技術的な土台がしっかりしている証拠と位置づけています。また、同媒体によると、Adobe Camera Raw 18.7のリリースでRAWにも対応しました。
Dpreviewの結論
Dpreviewは、OM SYSTEM PENの画質について「現代のセンサーに期待される水準に完全に沿ったもの」とまとめています。この結論は、同媒体が先に公開したサンプルギャラリーの印象とも一致するとされています。
国内での発売時期と価格
OM SYSTEM PENは、日本国内でも2026年10月下旬に発売される予定です。構成は、ボディ単体、「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 III」が付属するレンズキット、40-150mm F4.0-5.6 Rを加えたダブルズームキットの3種類です。
国内の市場想定価格(税込)は、報道によるとボディ単体が約15万円、レンズキットが16.5万円前後、ダブルズームキットが17.5万円前後とされています。価格は執筆時点の情報のため、正確な金額は公式サイトでご確認ください。
編集部コメント
今回のテストで注目したいのは、OM SYSTEM PENの画質が既存のOM-5 Mark IIと同水準だという点です。センサーとプロセッサーが共通である以上、画質そのものでの大きな上積みは見込みにくく、PENを選ぶ理由は、EVFの搭載、防滴性能、そしてコンパクトなボディといった使い勝手の側に移ります。一方で、24MPのAPS-C機と比べてもノイズや解像感で極端に見劣りしないことが示されたのは、小型システムを検討する人には安心材料になりそうです。ただし、今回の結果は標準的なスタジオシーンでの比較にとどまります。AF性能や動体撮影の使い勝手などは、実機での検証を待つ必要があります。
本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。国内の発売時期と価格は、国内メディアの報道を参考にしています。
参考記事:OM System PEN studio scene: see how much image quality you can carry with you – Dpreview
画像:OMデジタルソリューションズ株式会社(PR TIMES)
参照:電子ビューファインダーを搭載し、シリーズ初の防塵・防滴に対応したミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM PEN」を発売
※掲載画像はOMデジタルソリューションズ株式会社がPR TIMESで配信したプレスリリースより引用しています。
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