
OM SYSTEM PENの発表後、その製品開発の背景やデザイン哲学について、海外のYouTubeチャンネルが行ったインタビュー動画の内容が海外メディアで紹介されました。インタビューに応じたのは、OM SYSTEM PENのデザイナーである西原氏です。このインタビューでは、OM SYSTEM PENが目指す方向性や、製品に込められた細部へのこだわりが明らかにされています。
西原氏は、過去にOlympus Pen-Fのトップカバーデザインを手がけ、その後Olympus EP7、そして最新のOM SYSTEM PENの製品チームを率いてきた人物です。彼の視点から語られる開発秘話は、OM SYSTEM PENが単なる新製品に留まらない、ブランドにとっての「新たなスタート」を象徴するものであることを示唆しています。
本記事では、このインタビュー内容を基に、OM SYSTEM PENの製品コンセプト、デザインへのこだわり、そして今後のPENシリーズの展開についての情報を整理し、映像制作者やクリエイターの皆様にお届けします。
この記事のポイント
- OM SYSTEM PENは「新たなスタート」を象徴するシンプルな命名。
- 高価格帯のPEN上位機種の具体的な計画は現在のところない。
- プロセッサーとセンサーはOM-5 IIと同等。
- デザインにおいては細部まで徹底したこだわりが明らかに。
- 動物被写体検出機能はシングルチップでの処理能力を考慮し追加された。
OM SYSTEM PENのコンセプトと命名
OM SYSTEM PENは、従来のE-P7のような英数字の命名規則ではなく、単に「OM SYSTEM PEN」と名付けられました。これは、OM SYSTEMブランドの下でのPENシリーズの「新たなスタート」を象徴するものとされています。開発チームは、この新しいカメラが可能な限り幅広い層に届くことを目指していると語られています。ちなみに、初代の「Olympus EP-1」は発売当時Olympusにとって大ヒット商品となり、品薄状態が続いたことでも知られています。
上位機種の計画とPEN-F後継機への認識
現在のところ、OM SYSTEM PENのより高価格帯の上位機種に関する具体的な計画はないとされています。しかし、もしOM SYSTEM PENが非常に好調な売上を記録すれば、その可能性を排除するものではない、とも言及されています。また、西原氏は、多くのユーザーがOlympus PEN-Fの後継機を求めていることを認識していると述べています。
一方で、Olympus EM-10シリーズの将来については、維持または廃止に関する明確なコミットメントは現時点ではないと報じられています。
デザインと機能へのこだわり
「レトロフューチャー」なロゴと試行錯誤のデザイン
- 新しいPENロゴは、レトロフューチャーなデザイン意図で作成されました。
- デザインの初期段階では、レンズマウントやカラーダイヤルを含むより多くのシルバーパーツ、そしてブルーのグリップカラーも検討されていました。
- 試作機の中には埋め込み式のフロントダイヤルを持つものもありましたが、最終的には露出したフロントダイヤルが採用されました。
- オン/オフスイッチは、13種類もの異なるバージョンがテストされた後に決定されたとのことです。
- ホットシューカバーが黒になったのは、トップカバーの他の黒い要素とのデザインバランスを取るためです。
主要な内部コンポーネントと機能
- OM SYSTEM PENのEVFはよりコンパクトな光学設計を採用していますが、プロセッサーとセンサーはOM-5 IIと同じものが搭載されています。
- 動物被写体検出機能の追加は、カメラがどのように使用されるか、そしてEM1Xのデュアルチップ設計と比較したシングルチップの処理能力の限界を慎重に考慮した上で決定されました。
- カラープロファイルの名前を記述的に表示する機能は、単純な数値ラベルよりも使いやすさを向上させるための意図的な改善点です。
- バッテリー寿命はEP-7と比較して約50枚多く撮影可能となっており、これはわずかに高い電圧など複数の手段によって実現されました。
新しいキットレンズについて
新しい14-42mmキットレンズは、最短撮影距離がわずかに短くなっています。当初、薄型電動ズームレンズもキットレンズとして検討されましたが、防塵防滴性能を持たせるとサイズが大きくなりすぎると判断され、現在のレンズが採用されました。
編集部コメント
OM SYSTEM PENのデザイナーインタビューから見えてくるのは、本機が単なる新しいカメラではなく、OM SYSTEMブランドにおけるPENシリーズの「新たなスタート」として位置づけられている点です。特に、製品名をシンプルな「OM SYSTEM PEN」とすることで、これまでの英数字の命名規則から一線を画し、幅広い層への浸透を目指す意図が伺えます。
また、より高価格帯の上位機種の計画が現在のところない、とされている点も注目されます。これは、高性能モデルを求める既存ユーザー層だけでなく、デザインや携帯性を重視する新たなユーザー層へのアプローチを優先していると解釈できるでしょう。今回のOM SYSTEM PENが市場でどのような評価を受け、今後のPENシリーズの展開にどう影響するのか、引き続き注目していきたいと思います。
本記事は海外メディアで公開された情報を参考に、日本向けに内容を整理・要約しています。
参考記事:Interview with the OM PEN designer: No current plan to offer a a higher end PEN camera – 43 Rumors
画像:OMデジタルソリューションズ株式会社(PR TIMES)
参照:電子ビューファインダーを搭載し、シリーズ初の防塵・防滴に対応したミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM PEN」を発売
※掲載画像はOMデジタルソリューションズ株式会社がPR TIMESで配信したプレスリリースより引用しています。
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